男性器は根絶されるべきである(あるいはフェミニズムとオタクについて)

男性器の根絶。もちろん、そんなことは不可能だ。男性は欲望のために反対するだろう(僕もいやだ)。女性の多くも欲望のために反対するだろう。大多数の人間は欲望や感情で動く。それゆえ階級も搾取もなくならない。とはいえ、階級や搾取が好ましくないことに変わりはない。理想とは実現しないものだ。
性犯罪をなくすために性犯罪シーンのある漫画を禁止するなんてばかげている。銃犯罪をなくすために銃犯罪シーンのある映画を禁止するようなものだ。本当に銃犯罪をなくすには、銃そのものを禁止しなければならない。同様に、性犯罪をなくすには男性器を禁止しなければならない。大多数の人間は欲望や感情で動く。理性になど期待してはいけない。
男性にも人権はある。しかし、勃起したり射精したりする権利なんて本当に守られるべきだろうか。男性器が社会に広く存在する限り、「犯されない権利」「孕まない権利」は常におびやかされる。人が犯し犯される社会を維持するのか、人が犯さず犯されない社会を望むのか。
子供を作れなくなる。それは大問題のようだが、そもそも子作りは倫理的ではない。それは生老病死の苦しみを勝手に作り出すことに他ならない。反出生主義は倫理的に正しい。
倫理的には、どう考えても、男性器は根絶されるべきである。もちろん、そんなことは不可能だ。しかし、物理的には不可能であっても心理的には可能かもしれない。心理的に去勢された男性のことを「草食系」という。